『「副業」の研究 − 多様性がもたらす影響と可能性 −』

2020年3月20日に、最初の書籍になる『「副業」の研究−多様性がもたらす影響と可能性−』が刊行されました。最初に副業の論文に取り組んだのが2014年だったので、6年がかりの研究の成果が掲載されています。この本は、副業の現状を紹介する、だれが副業を持つのか? 副業を持つことで何が変わるのか? という3つのことを、現在研究目的で利用可能な統計・調査を使って考えています。 統計・調査で補えない一人一人の事例は、コラムの中でヒアリング調査の結果から紹介しています。

統計をみることでわかってきたことは、とにかく、副業は多様であるということでした。生活のためにもたれる副業、スキルアップを目的に持つ副業、趣味を活かした副業などなど。特に政策として副業を推進するときには、その違いを意識することが大切かと思います。パートタイムからフルタイムへの転換など、本業の待遇が充実することを望む場合、「副業を持てばいい」という考え方は、行き過ぎた自助を求めることになると思います。この問題について、考える材料が提供できればよいと思っています。

「稼げる副業」といった副業のハウツー本かと思われて購入されてしまった方がいたら、内容に満足いかないかもしれませんが(ということを筆者は恐れております)、そのような問題意識についても、考える材料は提供できていると思います。「働き方改革」や新型コロナウィルスによる副業を持つ環境の変化は、私たちの働き方をある程度自由にするものと思います。その中で、本書が少しでも読者の役に立てばよいと願っております。

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