2014年04月3日Andrew Vickers 『p値とは何か 統計を少しずつ理解する34章』

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新任校の充実している図書館で、タイトルが目にとまって借りる。この本を読んでおもしろいと感じるのは、自分がこれまで統計学を学んで、利用して、講義をするための資料作りをした結果のような気がするので学生には勧められないけど(むしろ、講義を終わった後に読んで楽しんでもらえたら嬉しい)、それでもいい一冊だと思う。

タイトル通り、この本は物語で構成されている。定食屋で食べている労働者の平均賃金を計算していたところに、ビル・ゲイツ(年収1億2500万ドル)が入ってきたらどうなるか? マイケル・ジョーダンと筆者とのフリースロー対決の結果に統計的有意な差があるか? 統計学を実生活、仕事に応用できることを示しながら、読者に小さな笑顔を提供する。さすがだな、と思う。この本とは少しタイプが違うけど、Dawn Griffiths『Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本』もお勧めだ。この本は、物語の要素はVickersさんの本よりは小さいけど、その分、イラストや図解が多くて理解しやすい。

今年の講義の準備を進めながら、うっすらと「物語」を含めることと、授業の「デザイン」をしていくことをテーマにできたらと考えている。どうだろう? 聞いていて理解できて、ついでに楽しめる講義ができればよいが・・・。