いったん古いCMを見始めると、そのまま1時間くらい簡単に過ぎてしまうので注意が必要。

あらすじは、こちらをどうぞ。

父親と子供で楽しめる。子供はマックスの視点、父親はチャーリーの視点。

この話は、重要なポイントが2点明らかにされない。1つは、チャーリーがかつてボクサーであったとき、後にチャンピオンとなるニコとの試合でどのような結末を迎えたのか? もう1つは、チャーリーがマックスの元を離れた時にどのような物語があったのか? マックスの母親はどのような人だったのか? これは、チャーリー自身がそのことに触れないために、取り残されたまま話が進む。それは同時に、主人公としてのチャーリーが乗り越えるべき壁であることを示唆している。そして、結末を述べてしまうと、1つ目の壁は物語の結末のゼウス戦の結末にリンクしており、2つ目の壁は、マックスに対して母親のことを訊ねるシーンで乗り越えられる。これ、世の中のお父さんたち、涙してしまうポイントです。涙しなくても、心動かされる。

マックスの成長は、父親に連れ出された外の世界によってなされる。登場当初のマックスは小綺麗な格好をしているが、チャーリーにつれられる場所はアンダーグラウンドな世界で、泥まみれになってアトムを掘り出し、父親とともにアトムを育て、トレーラーハウスで旅をする通過点を経て、タフな男になり、かつてチャーリーが経験した栄光と同じものを掴むことになる(僕個人としては、幼稚園の頃に父親に連れられて食べた、吉野家の牛丼の味が思い出されるのだけど)。ここでマックスは、父親越えではなく、かつてのチャーリーのニコ戦と同じ結果になるところに意味があるのではないかと思った。

マックスはこの物語の後、人生のどこかで挫折をし、チャーリーと同様にそれを克服する予感がある。