160801入門マクロ経済学評点

PDFのパスワードは教室番号4桁。

160729ミクロ経済学評点

PDFのパスワードは試験のあった日にちを4桁の番号にしたもの(例. 1月1日 ⇒ 0101)。

春休みが終わってしまった。1月から3月にかけて続けていた研究がHDDのクラッシュで消えて以来、茫然自失状態が続いていたけど(現在HDDは復旧中)、少しずつ気を取り直しています。

ミクロ経済学、演習、学習院大学の経営学特殊講義の3つの講義を終えた土曜日です。ミクロ経済学は、昨年よりも易しい内容にしながら、内容を深めたいと考えています。あと、できることならば死角がないようクラス全体を見ながら、前を向いて講義をしたい。妻からは「ゆっくり喋るように」とありがたいお言葉を頂いています。

演習と経営学特殊講義は少人数の講義です。教員として正しい態度なのかわからないけれど、自分自身が学生の知識や経験を深めるように講義をするとともに、自分自身が楽しみたい、笑いたいという思いもあります。フリクションもどこかであるかもしれないけど、それも含めて彼らとはお互いを名前で呼び合う関係を一年間、気持ちよく続けられればと思っています。

来週からは、入門マクロ経済学、基礎演習、入門ミクロ経済学。この講義で会うことになるみなさんも、どうぞよろしく。

後になって気づくけど、自分の趣味はホームページの見た目を新しくすることだ。昨日の夜、このホームページも見た目を変えてみた。前回は、「いかにも大学の先生のホームページ」なものを目指したけど、今回はよりブログ的な見た目になるようにコンテンツを真ん中に寄せてみた。いっつも白と黒のモノクロサイトなので、コンテンツ部分をうっすらと色付けしてみた。結局のところ、それよりも内容を更新することが重要なのだけれど。

大学時代に作ったホームページはhtmlの打ちっぱなし。メモ帳で書いてブラウザで立ち上げると、その結果がよくわかる。そして、<table>タグを多用した。ある時から使い始めたMovable Type、 WordPressからcssを使うようになり、いろいろ独特な記述が必要になり、自分が最初に想定したものが作れなくなった。レイアウトがずれる、色が反映されない。そもそもPHPのエラーで何もでてこない。そういうときに、ちょっとずつ原因を調べ、つぶしていく作業が楽しい。でも、短期決戦で終えてしまわないと、どこかで飽きてしまう(絶対に仕事にしちゃいけないね)。

例年言い続けているけど、今年度は昨年度よりも更新頻度があがるよう、心がけます。講義資料のダウンロード以外にも、うっすらとみなさんの役に立つページにできればと思います。よろしくです。

自分もよくやってしまうのだけど、自己紹介を肩書で済ましてしまうのは、いまいちだよね。「こんばんは、帝京大学経済学部の川上淳之と申します」。自己紹介(Self Introduction)って、自分自身の手で(self)内部に(Intro-)導く(-duction)ことなのに、相当上っ面のところで終わってしまっている。だったら、「こんばんは、私が上岡龍太郎です」のように肩書もとってしまった方が自己の内部に導かれているようだ。演習系の科目では初回(時には数回)に自己紹介をしてもらうのだけど、その点も考慮してプログラムを組めればと思う。

隣の席の大学生カップルが、面接官の役割を女の子が担当して就職活動の練習をしている。「社会学部で何を勉強しまして来ましたか?」など、いかにも聞かれそうな質問に対して、男の子はいかにも準備をしてきた回答をする。どのような質問に対しても、しっかり準備している。ちゃんと準備してきた答えを間違えずに言えているという点で評価できるのかもしれないけど、それ以外にとっかかりになりそうな部分が見つからず、こういう受け答えを何十も繰り返さないといけない企業の面接担当の方々に同情してしまう。

一通り練習が終わった後、男の子は女の子に「どうだった?」と講評を求めると、女の子は「準備していた答えを、暗記していないようにみせようと話していた」と指摘する。その答えを聞いた男の子は拗ねて黙ってしまった。男の子は、女の子に自信をつけてもらいたかったんだろうな。女の子は女の子で、彼を直接傷つけないように、若干婉曲的に「答えを暗記して面接しても印象はよくない」ことを伝えようとしたんだろうな。おじさんしみじみ。

黙って落ち込んでいる男の子の手を女の子は黙って握っている。この話、男の子にいいところがないのだけど、そんな彼のことを好きで一緒にいる女の子の気持ちに彼の魅力のヒントが隠されていて、その掛け替えのなさに男の子が気が付いて自分の言葉をつかって面接の場で表現できたら、きっと面接は成功するんじゃないだろうか。とはいえ、この男の子は大学時代の俺だよなと、おじさんは彼らが帰った後もしみじみするのでした。

量的分析か質的分析かを考えようとすると、いつも思い出すことがある。

自分が大学院の進学を決めた4年時に、1学年下の後輩が就職が決まっている先輩たちに対してアンケート調査を実施した。その質問項目の中に「あなたは就職後の仕事にやりがいを感じると思いますか?」というものがあり、その回答者のうち、ただ1人しかNoと答えなかったことが話題になっていた。Noと答えた人に心当たりがあったことが非常に大きいのだけど、このことが今も自分の記憶に強く残っている。

アンケートの集計結果としては、「学習院大学の学生のほぼ全員が就職後の仕事にやりがいを感じている」というものとして公表される。でも、ひょっとしたら、その時にNoと答えた1人にこそ、大きな意味が隠されているかもしれない。その1人に話を聞くことで、僕たちは本当は知らないといけなかった何かを掴めたかもしれない(ような気がしたんだよね)。量的データから、全体の傾向、普通の関係を知ることができるが、それによって見落とされるかもしれない要素があることを意識しながら、分析しないといけないと思う。このことは同時に、担当する3年次の演習で、データ解析の前にヒアリング調査を最初にやろうと思った背景でもあったりする。

ちなみにそのアンケート、僕は「異常値になるといけないので…」と回答を拒否したのでした。