ゲストブックを設置しました。

大学1年生、パソコンを使った講義があったことにビックリした。しかも、インターネット使い放題。メールアドレスというものも貰えるそうだ。講義でHTML言語を習ったときは、これで自分は表現をすることができる! ミュージシャンにも作家にも、イラストレーターにも、写真家にもなれると舞い上がった。でも、そういったものにはなれずに30代半ばを迎えた。

PCに詳しい友達と一緒に秋葉原でSOTECの10万円のパソコンを購入した。お年玉を貯め込んでよかった(そのパソコンはこれ)。livedoorは無料でインターネットの世界に導く夢の企業だった。渋谷の町をlivedoorの広告トラックが走っていて、そんな広告の仕方があるのか! と驚いた。ホームページを作り、日記を書いた。読んだ本や買ったCDのことを書いた。大学時代の僕は作品を摂取して、読むことが自分自身を表す方法だった。

BBSは怖かった。おっかない人が来て「荒らし」にあうと思い込んでいた。でも、ロリポップ・ソニックの情報が載っていたWhite Portable Radioというホームページで「ゲストブック」のことを知った。一方的に訪問者が書き込むだけの形式。これならばコミュニケーションをとらずにすむ。大学を卒業した頃から、ホームページは「ブログ」になり、その目的も、「自己表現というやつ」から、なかなか会えなくなった友達への近況報告になり、現在は仕事の一環になった。でも、コンテンツの1つにゲストブックを置いておきたいという気持ちが残っている。

しつこく設置し続けるゲストブックは、ささやかで良いので受取り手の顔を知りたいという気持ちが残っている。人と付き合うのが苦手だけど(というよりも、コミュニケーション能力が低い)寂しがりであるという本質は、15年経ってもそんなに変わっていないんだな。

2014年12月5日    blog

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