試験を終えてから1週間以内に採点を終わらせないといけません。そのあとに追試験の答案が追加されて、今年は合計998枚の答案に丸付けをしました。これは、何年か続けている大学の講義で最多記録です。なんの自慢にもなりませんが。

でも、昨年よりも一昨年よりも採点はたのしかったです。理由は2つ。1つはすでに顔と名前を一致させることができる学生が多く受講していたこと。去年のライフデザイン演習、演習、今年の基礎演習、演習。彼(女)らがどのような答案を作るのか、楽しみに採点をしました(普段の講義の時間も、知っている学生がいることには強く勇気づけられておりました)。もう1つは、回答の最後に書いてもらったコメントを読むこと。コメントは大きく3種類に分けられました。講義の内容を褒めてくれるもの、問題点を指摘するもの、そして思い出を話してくれるもの(かっぱえびせんを食べている姿とか)。コメントのいくつかを後期の初回に紹介することでイントロダクションにしたいと考えています。

ごく稀ですが、「講義をがんばってください」と書いてくれている学生がいました。赤ペンをとめてその文面を読み返したのは、「頑張れ」という励ましに「頑張ろう」と本当に思ったことが初めてだったからかもしれません。たった一回のテストの一言かもしれないけど、そこで書かれていた言葉の効力は、将来の僕まで響くような気がします。ちょっとやそっとのことではへこたれられないな、と思ったのでした。

試験勉強をしっかりやった人も適当に臨んだ人も、自信のある人もない人も、お疲れさまでした。よい夏休みをお過ごしください。僕は、子供と遊びつつ、つかの間の研究生活に戻っております(今日は『マッドマックス』を観にいって頭がグワングワンしていますが…)。

2015年08月13日    diary, lecture

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