「講義」も出席して欲しいし僕の話を聞いて欲しいけど、「演習」についてはこの2つが必須だと思う。

講義は(そうならないようにしているが)僕が一方的に話をする形式になる。だから、出席が少なくなるのも、眠ってたりスマートフォンをいじる学生が出てしまうのも、責任は8割5分くらい僕にある。僕は立川談志ではないので、自分の芸の拙さを恥じるべきだと考える。

演習は、コミュニケーション。話すのは一方的ではなく、お互いにするもの。対話によって演習のテーマを深めていく。だから、休んだり寝たりした途端、コミュニケーションが遮断されてしまう。恋人や友達やバイトやサークルの先輩が喋っているのにスマートフォンはいじらない(よね?)。

少しずつでも演習系の科目に慣れていくと、将来色々な人と関わる中でプラスになるかもよっと思うのでした。

2015年04月28日    lecture

金曜日の学習院大学「経営統計」で、
やっと2015年度の講義初回が終わりました。
現在の体制になってから2年目。

昨年の講義の継続もあるけど、半分ほどは
教科書の変更、内容の変更を行いました。

1年生で馴れていないからかもしれないし、
徐々にみんなおとなしくなっているかもしれないけれど、
兎に角話をしっかり聞いてくれる受講生が多く、
救われる感じがしました(最後までそれが続くといいけど)。

もう1つの変化は、昨年演習系の科目で接していて、
よく見た顔が受講生の中にみられること。
顔見知りがいるとうっすらと緊張してしまうのですが、
同時に勇気づけられることも多かったりします。

初めての方にもそうでない方にも恥ずかしくないよう、
前期と後期を合わせて30回の講義を成し遂げたいと思います。
どうぞ、1年間、よろしくお願いします。

2015年04月10日    lecture

今日は、新入生ガイダンスで約1時間半お話しさせて頂きました。今の自分自身のポジションの出発点が、18年前の入学ガイダンスで聞いた言葉にあるので、そのことを意識し(すぎ)た話になったかと思います。いつも通り、テンションが空回りして変わりにくかったかもしれませんが、丁寧に話を聞いてくれた新一年生に感謝です。本日の資料は「物置」においてありますので、関心のある方はどうぞ。

充実した大学での生活を送れることを願っています。

2015年04月2日    diary, lecture

2014年の講義も終了し(追試験を受ける皆さん、頑張ってください)、心にぽっかりと穴があいた気分です。週に8コマ講義がある生活は常にうっすらと緊張をしていて、何をするにしても講義のことをどこかで考えていた気がします。でも、今はそれが抜けてしまいました。

大学の教員は、この抜けている穴に研究を詰め込みます(すべての人がパンパンのソーセージみたいになるわけではないけれど)。今年の春は、3月に報告する論文(製品転換に関する論文と、デザインに関する論文)、書き直さないといけない副業の論文、書かねばならない研究計画書、そして、掲載が決まっている論文の校正などがあります。

2015年度に担当する科目は、シラバスが発表されたら掲載しようと思います。2014年度はホームページを活用できていなかったので、2015年はぜひ利用したい。個人的に、講義は大教室であれ演習形式であれ、学生と教員の対話がベースだと思っているので、それが実際に成り立つ場所として、ホームページを使えればと考えています。来年度が始まるまでは、物置きのコーナーに置いていた講義資料などはいったん削除します。

まだ見ぬ受講者の皆さん、いずれまた。2014年度のみなさん、大学のどこかや社会で会うのを楽しみにしています。

2015年02月6日    diary, lecture

桃太郎でもドラゴンボールでも何でもよいけれど、読者はだれに感情移入して読むのだろうか? という疑問が昔からあった。明らかにクラスの中でガキ大将的な男の子がドラえもんを読んだら、だれにシンパシーを感じるのだろう? 答えは「そこまで考えて読まない」であろうことは分かっていながらも、「主人公とはだれのことか?」という、昔から自分が抱えている問題意識と絡めて、気になることだった。

先週のライフデザイン演習は、「読書の楽しさを広めたい」というテーマの下、強めの暖房でポカポカした教室で、コーヒーを飲みながら短編小説をみんなで読んでみた。参加した学生は楽しめたかはわからないけれど、僕個人としては、読後に書かれていた感想を読むことができて面白かった。感想は僕からの問いかけの形で、登場人物のリスト、主人公はだれか、自分はこの登場人物の中でだれか、登場人物に物語で生じた変化を書いてもらったのだけど、答えはみなバラバラ。主人公とみなした人物と自分自身が当てはまる人物もバラバラだった。最初にこの問いかけを渡していたこともあるかもしれないけど、ゼミ生がしっかり読んでいたことが伝わる回答ばかりだった。「自分はこの物語の中にいない」という答えもあった。

この問いかけには答えはないので(テキストの解釈は読者それぞれのものなので)、あまり押し付けるつもりはないものの…。映画や漫画や小説や多くのストーリーを咀嚼しながら、自分なりの主人公感を自分の中に生み出して、それと自分を比べながら成長してもらえたら、いいなー、なんて思ったり思わなかったりする。

あと、登場人物のリストの中に、たった1行しか触れられていない「女房」を含めることができた人は、モテる奴であろうなぁ、と感心したのでした。

2014年12月7日    lecture

本日4限入門ミクロ経済学は余剰分析。ついにこの経済学の物語も終盤に入っていきます。ただ、今回は体力を温存させてもらって、5限の入門統計学に回させてもらいました。
(普段はいつも息切れして講義を終えているので、今回だけは・・・)

5限の入門統計学は、MELIC情報学習室でPCを用いた実習をしました。統計学は「実学」的な学問なので、PCを使って「実習」をするのがふさわしいという持論があります。そこで、今回はEXCELを使って前期からの講義内容を振り返りました。マイクを使わなかったので声が届かず後ろの方が難儀したかも、とか、分からないところを質問できなかった学生はいなかったかなど、後ろ髪を若干引かれる思いでしたが、一見無事に終わってよかったです。

講義資料はゲームのチュートリアルを意識して作ったけど、やっぱり素人だね。

本当に、受講者のみなさんお疲れ様でした。

2014年11月21日    lecture

入門マクロ経済学の採点。ごく一部だけど、非常に残念な答案があった。どう対応しようか考えている。期末テストの一発勝負で落第が決まってしまわないよう、中間テストをとっていたけど、このようなことを考えると、大教室の講義で試験はできない。本当に残念で、悲しいことだけど。

2014年11月16日    lecture