高校生だったころから大学生であったころにかけて、 卒業後は小説家か脚本家になりたいと思っていたけれど、 結局、自分には才能がないことに気づいて、 研究をする仕事を始めて、大学教員になっている。
かといって、自分に研究や教育の才能があるかというと、 そんなこともなくて、でも、自分は自分の仕事の中に、 書かれるはずだった小説や脚本に織り込まれていたはずのものを、 織り込んでいるようにも思う。
それが何であるかについては、具体的に言えるが言わない。